紫陽花

ずっと前に

気紛れに植えた紫陽花



今年も色づき始めた


ダイニングの出窓から

ちょうど見える


不思議と気持ちが元気な日は

見ていない


なのに


心が落ちている日は

窓の外の紫陽花に目をやる私


日ごとに

雨ごとに

色を造りだし

表情を造りだす。。


何も語らずも


この季節を誰から教えられるわけでも

ないのに

色をなす。。


《頑張らなくてもいいよ

ふんわりと、あなたらしく》


って。。今日は、言ってくれた。。



ように聞こえた(笑)

70才

「70才なったらもう会ってないでしょ」

また、何も考えず口にだしてしまった私



「えっ??ほんとにそう思ってんの?」




恋愛感情に

「ずっと」っていう言葉は

存在しないと思っていた。






まして遠距離で。。





いつものように優しく諭すあなた。。

ずっと一緒にいるんじゃないの?




そして、電話の最後に

「いつまで一緒にいるの?」って

笑いながら質問


「ずっと」


そう答えると

優しい声で

「そうだよ」「ずっとだよ」




時を重ねて

歳を重ねて

見えている世界が

例えセピア色になろうとも

あなたと私の間に流れる

二人の時は

色褪せることなく

むしろ

優しく朱をます。。



あなただから

それが想像できる





そうだよね(笑)

私の知らない私

愛されている

あたたかな感覚の中で

私は

さっきまでの私から

《あなただけの私》に変わる。。



自由で

開放的で

情熱的で



そして

あらゆる悦楽に浸る

貪欲な私に。。



扉を何枚開けば

そんな自分が存在していたのか



《自分さえ知らなかった私》

見つけてくれたのは



あなた