思い出

小学生の頃

運動会の前日に言われた。


《かけっこでは一生懸命走らなくていいのよ。。もし、転けて怪我をしたらダメだから。。ママ 心配なの》


遠い昔の母の言葉

今も鮮明に記憶している



今 思うと

それが間違った教育か否かは明らかだ


でも、母の柔らかな優しさが

今も心に残っている


いくつになっても

綺麗なレースのハンカチを

いつも持っていた母




どんなに慌ただしい朝も

美しいティーカップで

いい薫りのするアールグレイを

ゆっくり味わう母






そんなしなやかさを

そんな可憐さを

私も身に纏いたい